「全く新しい眼鏡を作ってやる！」と意気込む男がいた。

日本橋の老舗眼鏡屋の跡継ぎ息子直次郎。

蘭方医を志し、長崎でシーボルト先生に師事したものの落ちこぼれ。

自暴自棄になっていたところに舞い込んだ「女向け眼鏡を作ってほしい」という吉原一の美人太夫からの注文で目が醒めた。

やっと見つけた自分の道をきわめるべく、再び長崎へ—。

【目次】（「BOOK」データベースより）薄雲太夫／長崎屋／かんざし眼鏡／白皙／嵐の前／別れの空／戻りし恋／海の遠眼鏡／旅の途中に／大井川雨情／火事場の花嫁／三太の母／善兵衛の死【著者情報】（「BOOK」データベースより）ねじめ正一（ネジメショウイチ）1948年東京生まれ。

青山学院大学中退。

詩作のかたわら、東京・阿佐ヶ谷で民芸店経営。

81年、詩集「ふ」でH氏賞受賞。

89年、「高円寺純情商店街」で直木賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）この商品の関連ジャンルです。

本 > 小説・エッセイ> 日本の小説> 著者名・な行