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風の旅人(23号)
価格:1,200円
商品副データ特集:Find the root「世界」と「人間」のあいだo ユーラシア旅行社発行年月:2006年11月登録情報サイズ:ムックその他ページ数:147pISBN:9784901919265特集 FIND the ROOT 「世界」と「人間」のあいだOWN LIFE 永遠の現在[内容紹介]この世に「生」を授かったものは、時と状況に応じた関係を結んでいく。
生きることはすなわち、関係を積み重ねることである。
一つの関係は、偶然と必然が微妙に合わさったもので、同じものはない。
だから、関係を積み重ねた「生」も、それ自身で唯一となる。
[目次]【photographs】◎GREAT MOUNTAIN/富士山 photos/text by クリス・スティール=パーキンス◎SPIRITUAL HOME/里山 photos/text by 今森光彦◎DEAR HEART/友・家族 photos/text by 松井良寛◎FREE WILL/猫 photos/text by 津田明人◎BELIF IN NATURE/国東半島 photos/text by 船尾修【text】◎神宝から民藝へ text by 前田英樹◎夢はめぐりて−信州の山々、南海の島々 text by 酒井健◎見えないけれどそこにいる、かれら text by 管啓次郎◎キャラクターの向こう側にあるものへ text by 古谷利裕◎「退屈の時代」の政治 text by 佐伯啓思◎心と命 text by 日?敏隆◎いのちと心 text by 養老孟司◎三をめぐる冒険・宇佐八幡の謎 text by 田口ランディ◎晩い春の旅、断章6 text by 川田順造◎近代化が低下させた人間力 text by 甲野善紀◎一元的社会の安心と不安 text by 小栗康平◎人間の終焉 text by 保坂和志◎地球賛歌 text by 茂木健一郎【NOW-HERE-EVERYWHERE】◎正月の来訪神・歳神様 ナマハゲ アマハゲ スネカ photos/text by 宗形慧◎皮なめし工場での体験 7 photos/text by 関野吉晴◎機械と人間を隔てるもの text by 武田徹◎感覚の停止と、大量殺人 text by 森達也[抜粋]ひとりの芸術的天才、ひとりの宗教的英雄が、暗愚な民衆を救うのではない。
私たちは、私たち自身が育てる無心の信仰によって救われる。
柳(宗悦)が「民藝」と呼んだものは、こういう信仰が導く膨大な労働の数知れない作物であり、それらはまたその数だけ刻々に使い果たされ、後には残らない。
【前田英樹/神宝から民藝へ より抜粋】故郷は一つとは限らないのだ。
人生の途次で滞留し、深い生命感を得た所がその人にとって故郷になる。
生が死の恐ろしさと見分けがつかなくなる、そういう深みに心身ともにつかることのできた所が故郷になる。
【酒井健/夢はめぐりて−信州の山々、南海の島々 より抜粋】いま、オホーツク海に注ぎこむ清流のほとりで、遡上するカラフトマスの群れを見ながら、ぼくは何もしない、ただ見つめている。
それはいかにも無為で無意味だ。
人はつねに手持ちの知識をもって風景に向かう以上、おなじ風景をまえにしても見えるものはまるでちがう。
無垢の目はない、それはそう。
だが、こうして書物で、言葉で得た知識のフィルターによってこの風景を見つめながら、自分の存在はいったい風景に、どんな風に働きかけているのだろう。
そこを汚す以外に。
【管啓次郎/見えないけれどそこにいる、かれら より抜粋】感覚の特質は違いを検知することであり、日本人は「違いのわかる」人たちなのである。
そういう文化のなかでは、概念という大雑把な、あるいは乱暴なものが、優越することはない。
その社会が概念化してきたのが、日本の近代化の副作用である。
そこでいのちと心という、一組の日本的概念が問題になるのは、西欧型の概念にはめ込めないからであろう。
それで当然なので、それをするためには、概念の基礎となる感覚まで一度戻らなければならない。
そんな面倒なことを、いまの日本人がするわけがないではないか。
【養老孟司/いのちと心 より抜粋】この商品の関連ジャンルです。
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