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もっと自分を愛してあげて I Love ME
もっと自分を愛してあげて I Love ME

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一瞬で自己変革ができるあなたも今すぐスピリチュアルな生き方へ 禅宗のお坊さんから一念発起してハーバード大学で神学修士号、ペンシルバニア大学で哲学博士号を取得、プリンストン大学・シンガポール大学助教授を経て、今は東京外国語大学教授…、ユニークな体験が編み出した“幸せの方程式”なるほど! お金はいらない 毎日がハッピー心の億万長者になれる 人生という遠足をエンジョイしようよたまには自分にご褒美を他人を羨むのは自分に対する冒涜です悪口は貧乏神を招くんです運勢好転の秘訣があるんです日本をもっと楽しい国にしようよ町田宗鳳著 2004.10.16 発行ISBN 4-89295-501-9 C0011 四六並製・240頁はじめに —— あなたが世界で一番好きな人は誰ですか。


お父さん? お母さん? いや失礼しました。

あなたがいつも自慢している恋人にちがいありません。

あなたの恋人って、どんな人ですか。

きっと素敵な人なんでしょうね。

 でも、ちょっと考えてみてください。

正直いって、あなたが本当に好きな人って、自分以外にいると思いますか? 自分のことを本当によく理解してくれて、とことん好きになってあげることができるのは、自分だけなのです。

 誰よりも自分が大好きだなんて言うと、すごいエゴイストのように聞こえますが、じつはそうではないんです。

自分がまず自分を心から愛してあげなきゃ、人をほんとうに愛することもできないと思います。

 だって、人より少々出来が悪くても、自分を愛してあげることができるのは、自分しかいないじゃないですか。

人は、ああのこうのと、すぐにあなたのことを批判します。

 自分のことは棚に置いてでも、他人のこととなれば、ほんの小さな欠点も見逃しません。

あなたの弱みにつけこんで、そこをチクリチクリと刺してきます。

それが世間というものです。

 悪口や陰口で傷ついているあなたを、せめてあなただけは、好きになってあげてください。

自分がほんとうに好きなら、他人を押しのけても自分だけがいい目にあおうとすることもありません。

そんなヤラシイ自分を、誰も好きになることができないからです。

 ですから、自分のことをどんなときにも大好きでいられる人が、エゴイストであったり、わがままな人であったりすることは、まずあり得ないことです。

自分が好きであることと、自分中心であることは、まるで水と油のように相容れないものなのです。

 ほかならぬ自分自身から愛情を注ぎこまれると、それまで萎れかかっていた「私」という植物が、元気を取り戻します。

やがて芽をふきだし、もう一度、花を咲かせます。

自分を好きになってあげれば、自分のいちばんいいところが伸びはじめるのです。

 この際、気前よく、自分を丸ごと好きになってあげてください。

そうです。

丸ごとですから、掃いて捨てるほどもある欠点もぜんぶ含めて、自分のことを好きになるのです。

散々、世間に痛めつけられてきた自分への大盤振る舞いです。

 世の中、とんでもなく不公平に出来ています。

花形のスポーツ選手やタレントのように、すごい脚光を浴びて、しかも一年間に何億円というお金を稼いでいる人もいます。

 その反対に、真面目にコツコツと、働けども働けども生活苦から逃れることができずに、使い古された雑巾のようになって、死んで行く人もいます。

 光り輝くほど健康な人もいれば、生涯、病気に苦しむ人もいます。

チビもいれば、ノッポもいます。

デブもいれば、骨皮スジエモンもいます。

人が振り返るほど美しい顔だちの人もいれば、その反対の人もいます。

 とんでもなく不公平な世の中です。

なんで全知全能の神さまが、こんな不公平な世界を創造してしまったのか、何かのまちがいではなかろうか、と思わず愚痴をこぼしたくなっても無理もありません。

 じつは、わたしも、しょっちゅう、そんな愚痴をこぼしているオジサンの一人です。

もう少し強運に生まれついていたなら、こんなにウダツの上がらない人生を歩む必要がなかっただろうに、と侘しく首をうなだれることがあります。

 まあ、そんなときには、ワタシもバカだなあ〜、と自分のバカさ加減を正直に認めて、さっさとつまらない考えを、水洗トイレにでも流してしまってください。

 どうせそんなに不公平で、辛い人生なら、何もかも打っちゃって、できるだけ楽しく生きることを考えたほうがいいんじゃないでしょうか。

人は人、自分は自分。

 世間の風がそんなに冷たいのなら、せめて自分が冷えきっている自分をしっかりと抱き締めて、温めてあげるべきです。

自分にまで見放されてしまったら、寒風の中でブルブルと震えている自分が、あまりにかわいそうじゃないですか。

 子供のときは学校でイジメがあるかもしれないけれど、大人になっても、職場でイジメを受けることは、結構あるものです。

上司だけではありません。

同僚や、ときには後輩からだって、ひどい仕打ちを受けることがあります。

人間の世の中って、ほんとに生きにくくできています。

 でも、もしかしたら、ひどい仕打ちをして見せている人こそが、人生の先生かもしれません。

 人間の生き方にも、イロイロあるよね、というぐらいに思っておけばいいのです。

きっと神さまの目から見れば、苦労する人生も、楽する人生も、ぜんぶ完全無欠の世界。

 人間の目には不公平に見えていても、神さまの目から見れば、これほど平等な世界はないのです。

不公平は人間の錯覚が生み出しているのです。

 もう絶望の極みだという、そのどん底のところにまで、あまねく透明な光が差し込んでいるのです。

その透明な光が見えないのは、わたしたちが心を閉ざしているためです。

 ですから、どれだけ辛くとも、自分をいじめるのは、金輪際やめにしてください。

それよりも、よく頑張っているねと自分をほめてあげてください。

心に柔らかくて、暖かい光が差してきます。

あきらめないでください。

 第一、誰がほんとうに幸せなのか、外からはまったく分からないものです。

幸福に見える人が、じつは物凄く不幸で、不幸に見えている人が、とんでもなく幸せだったということは、しょっちゅうあると思います。

 その証拠に、幸せ度を測るモノサシというのは、世界中、捜しても売っていません。

人間そっくりの動きをするロボットが開発される現代に、そんな単純な計器ぐらい、そろそろ発明されてもよさそうだと思って、このあいだ、東京の電気店街秋葉原の端から端まで歩いてみたのですが、やはり、そんな製品を売っている店は一軒もありませんでした。

 ということは、自分で自分のことを世界一幸せ者だと、心の底から信じた者が勝ちなんです。

他人の判定など、ごめん蒙ってください。

 どうか今日から、自分のことをもっともっと、好きになってあげてください。

そしたら、きっと不思議なことが起きますよ。

それが何だか知りたいですか。

では、お教えしましょう。

 あなたがあなたを好きになった分だけ、まわりの人も、あなたを好きになります。

目 次 ——  はじめに1 人生という遠足をエンジョイしようよ2 たまには自分にご褒美を3 他人を羨むのは自分に対する冒涜です4 ウサギはウサギ、カメはカメ5 あなたも究極の恋をしませんか6 人生の修羅場は走り抜けよう7 悪口は貧乏神を招くんです8 ときには甘えるのも大切です9 ときには「不幸」という仮面をかぶってやってくる幸福10 病に苦しむ皆さんへ11 涙は〈いのち〉の雫12 過去の過ちを笑い飛ばせる人間に13 世界一美しい笑顔の持ち主14 人生は爆発だ15 手作りの民芸品のような人生を16 悲しみは喜びへのジャンプ台17 誰にだって幸せになる責任があります18 幸せに理由なんかいらない19 わたしが出会った世界一幸せな人々20 小さなことにも感動できる心を21 人間に疲れたときは22 〈いのち〉は無限に繋がっている23 人生は宝の山24 辛いときは鼻歌でも歌って25 こころの重しを切り落とす26 ときには決断力も大事なのです27 いけないのは自分を蔑むこと28 あなたが主人公なんです29 うつ病になる人は真っ当な人間です30 日本が嫌ならアフリカの大地に生きよ31 魚一匹だけのごちそう32 旅は人を賢くする33 ボランティアは最高の遊び34 嫌なことも正面から受け止めてみる35 運勢好転の秘訣があるんです36 あなたはいつから禁欲主義者になったのですか37 「群れ」から離れて生きる勇気38 「仲間づくり」がキーワード39 明るいオーラを出していますか40 よく効くオマジナイ教えます41 わたしの特技は肥え汲みだあ42 心を鍛えるべきか、体を鍛えるべきか43 中卒や高卒も立派な肩書です44 真剣勝負の覚悟はできていますか45 家族は宇宙の中心46 苦しんでいる仲間が無数にいます47 日本をもっと楽しい国にしようよ48 地球が大好きなんです  あとがき著者について —— 町田宗鳳(まちだ・そうほう)魂の仲間づくりをめざす「風の集い」代表。

1950年京都生まれ。

14歳で出家、以来20年間、京都の臨済宗大徳寺で修行。

34歳のとき寺を離れ、渡米。

のちハーバード大学神学部で神学修士号およびペンシルバニア大学東洋学部で博士号取得。

プリンストン大学東洋学部助教授、国立シンガポール大学日本研究学科准教授を経て、2000年に16年ぶりの帰国。

現在、東京外国語大学教授。

研究分野は比較宗教学、比較文明論、生命倫理学。

非常勤:聖心女子大学、東京医科歯科大学、国際教養大学、国連大学など。

著書に『なぜ宗教は平和を妨げるのか』(講談社+α新書)、『「野性」の哲学』(ちくま新書)、『〈狂い〉と信仰』(PHP新書)ほか多数。

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